ADHD診断済みアラサーが、1年後に海外移住を成功させるブログ

2023年6月を目標にロンドン移住を実現させます

ADHDと診断されるまで3年かかった話

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はじまりは、新卒入社

留年に大学院進学、海外留学、休学を重ね26歳で就活を始めた私は運よく新卒採用を獲得することができました。しかし入社して4ヶ月目にして早くも産業医の先生にお世話になることになったのです。

 

原因は、人間関係。

 

理詰めタイプの年長上司と働くことになったのですが、ミスするたびに「どうしてこのミスが起こったの?どうしたら防げるの?」が繰り返される毎日に、神経衰弱状態になり、自傷行為がぶり返す始末。

 

何とか社内の人事に相談するも、その人事から誘われたランチで「社会人なんてこんなもん、大袈裟」となぜか産業医との面談がなくなりかけました。しょうがないので過去に自傷行為で5針塗った経験を話し、必死で産業医との約束をキープしました。

 

産業医との面談で、「君、発達障害ぽいね」と言われたのですが、根拠もないのに失礼な!と怒りつつ心のどこかで自分の発達障害の可能性を疑うようになりました。

 

2年目:はじめての精神科

仕事でのトラブルが減らないまま入社2年目となり、クライアント折衝が多くなる業務につくことになりました。さらなるトラブルが増えることを恐れ、もしかしたら薬で治せる問題かも、と精神科のドアを叩くことにしました。

 

しかし医師は開口一番「何で診断が必要なの?」と診断名が欲しいだけの困った人扱いをされてしまいました。泣きながら今までの困りごと、今後への不安を語ると、納得?したらしく何とか検査を受けることができました。結果はシロでした。かなりパターナリスティック(父権的)な医師で、二度とこのクリニックには行かないと心に決めました。

 

あの医師の態度は、この本の影響だったのでしょうか?当事者には迷惑でした。

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転職後のやらかし

 転職後も、環境は変われど本人が変わらないので当然ミスを連発。

勢いで大企業に転職してしまったため、周りは地頭が良い人が多く、私はかなり浮いてしまうようになりました。

こういうミスは減らして欲しい、とミスを減らすことを目標設定の一つに組み込まれてしまい、焦った私は別のクリニックを探すことにしました。

 

3年目:2度目の検査

近所だから、と適当に選び、直前で面倒になりながらも何とか予約した時間にクリニックへ。

今度の女医先生はとにかく困りに目を向けてくれる先生で、ストラテラの服薬を開始することになりました。服薬を始めたところ、子供用に使う量にもかかわらず効果てきめんでした。普通の人って、こうなんだ…とショックを受けました(たまにあるケースらしいです)。

 

その後受けたWAIS-III知能検査でも、動作性尺度と言語性尺度の差が歴然で、ADHDと診断されました。現在、自立支援の制度も利用しています。

sunao.clinic

 ふりかえって

現在は、上司にもオープンにして周りの協力を得ながら何とかやっています。

今思えば、最初に行ったクリニックで受けた質問紙形式のテストを受けた際は、どこかで自分は発達障害ではないと思いたい気持ちがあったのではと思います。本人がそう思っていれば当然回答も左右されますよね。

 

WAIS-III知能検査ではグレーどころか思い切りADHD傾向が出ていました。

薬の効果は大きく、私の人生は服薬前、服薬後で分けられると言っていいほどです。

最初に行ったクリニックで診断されていれば、、、と後悔することも多いですが、時間は戻りません。これからの人生をよりよくすることに全力を尽くしたいと思います。

 

オチ?になるか不明ですが、私が出た大学院というのは心理学系の大学院です(臨床心理士コースではない)。

発達心理学の授業で思い切り発達障害ADHDについて学んでいます。

誰だって物忘れくらいする、発達障害の境界はグラデーションのようなもの…という認識が、自分の特性について深掘りする機会を遠ざけていたのかもしれません。