夏休みですので、日本が持つ問題のある体制、文化を映し出している映画3作品を選びました。私はこれらを見ると「よし、日本を出ていこう!」と前向きな気分になります。
※あらすじは映画.comより引用。
アルキメデスの大戦
日本と欧米の対立が激化する昭和8年、日本帝国海軍上層部は巨大戦艦・大和の建造計画に大きな期待を寄せていたが、海軍少将・山本五十六はその計画に待ったをかけた。山本は代替案を提案するも、上層部は世界に誇示する大きさを誇る大和の建造を支持していた。山本は大和の建造にかかる莫大な費用を算出し、大和建造計画の裏に隠された不正を暴くべく、天才数学者・櫂直を海軍に招き入れる。数学的能力、そして持ち前の度胸を活かし、大和の試算を行っていく櫂の前に帝国海軍の大きな壁が立ちはだかる。菅田が櫂役、舘ひろしが山本五十六役を演じるほか、浜辺美波、柄本佑、笑福亭鶴瓶らが顔をそろえる。
三田紀房による同名マンガを映画化
主人公は海外大学に留学直前に引き止められて海軍に入るところから物語がスタートするのですが、物語の終盤、日本が抱える大きな矛盾を突きつけられ空っぽになってしまう主人公の姿が切ないです
沈黙 -サイレンス-
キリシタンの弾圧が行われていた江戸初期の日本に渡ってきたポルトガル人宣教師の目を通し、人間にとって大切なものか、人間の弱さとは何かを描き出した。17世紀、キリスト教が禁じられた日本で棄教したとされる師の真相を確かめるため、日本を目指す若き宣教師のロドリゴとガルペ。2人は旅の途上のマカオで出会ったキチジローという日本人を案内役に、やがて長崎へとたどり着き、厳しい弾圧を受けながら自らの信仰心と向き合っていく。スコセッシが1988年に原作を読んで以来、28年をかけて映画化にこぎつけた念願の企画で、主人公ロドリゴ役を「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールドが演じた。そのほか「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソン、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のアダム・ドライバーらが共演。キチジロー役の窪塚洋介をはじめ、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシといった日本人キャストが出演する。
言わずと知れた遠藤周作の小説「沈黙」をスコセッシ監督が映画化したものです。
「この国は(すべてのものを腐らせていく)沼だ」とする台詞が印象的です。
SDGsとか、海外と日本とでは扱いが違いますよね。
Girls powerも「女子力」としてしまうと日本では真逆のような意味合いになるし、、
今も変わらず海外の良いものを取り入れられずに老い廃れていく日本を再確認できる映画です。
かぐや姫の物語
日本最古の物語といわれる「竹取物語」を題材に、「罪を犯したために、この地に下ろされた」とされてるかぐや姫の犯した罪、そして、罰とは何かを描き出す。主人公のかぐや姫役の声優は、映画「神様のカルテ」やNHK連続テレビ小説「てっぱん」などに出演した新進女優の朝倉あき。2012年6月に他界した俳優の地井武男が、作画完成前に声を収録するプレスコ方式で生前に収録を済ませており、かぐや姫を見つけ育てる翁役として声優出演を果たした。宮崎駿監督作品で常連の久石譲が、高畑監督作で初めて音楽を担当。
とてもいいフェミニズム映画だと思います。
かぐや姫が苦しんだ末に救いを見出すのは「月の世界」であるのが切ないです。
日本には自分らしくいられる場所を見つけられないところに自分を重ねてしまいます。