最近読んでこれはいい!と思った発達障害関連の書籍を紹介します。
気に入りすぎて、電子書籍で読んで追加で紙の本も買ってしまいました。
「判断するのが怖い」あなたへ
目次
第1章 発達障害とは何だろう?
第2章 「判断するのが怖い」という気持ちはどこから来るのか
第3章 どんな特性が影響しているのか
第4章 陥りがちな心理としてしまいがちな行動
第5章 判断への不安を軽くするために
第6章 自分について説明する
第7章 怒りをコントロールする
第8章 カウンセリングを上手に利用する
第9章 事例から見えること
第10章 職場の「暗黙の了解」を言葉にすると
この本のターゲット
この本は発達障害の診断済みの人だけでなく、グレーゾーンの人も対象にしています。診断済みかどうかに関わらず、困りにフォーカスしてくれる姿勢がありがたいです。
以下でこの本のおすすめポイント3点を挙げてみたいと思います。
1.自分の不安が文字になって解説される安心感
今まで自分で抱えていた不安や悩みを言語化してもらい、かなり救われました。特に4章にある「陥りがちな心理としてしまいがちな行動」がまさに普段の行動通りで驚きました。
悩んでいるのは自分だけじゃない、自分の困りには原因があり、この本は一緒に対処方法を考えてくれる!と思うだけで救われます。何度努力してもダメな時は、能力が低い、怠け者なんだ、と自分を責めしまう人も多いと思います。診断のある無しにかかわらず、そうした状況に悩む方々にこの本はおすすめです。
2.常識を「翻訳」してくれる
質問することもはばかれるような日常の当たり前を翻訳、通訳してくれるのがありがたいです。10章にある「職場の『暗黙の了解』を言葉にすると」の章は必見です。
「効率よくやる」ってどういうことですか?と本当は聞きたくても、聞きづらいんですよね。ふざけてると思われてしまいますし。
3.周りへの助けの求め方を後押ししてくれる
著者の前作は「もし部下が発達障害だったら」ということもあり、発達障害に悩む当事者だけでなく、職場で自分をどう説明してしたらいいか、カウンセリングをどう利用したらいいか、という外部リソースへのアプローチも教えてくれます。周囲の力を借りていいんだ、と安心できます。
以上、おすすめポイント3点でした